梅の里便り第41号 2011.11.29

冬野菜の作付けはほぼ終わりましたが、引き続き梅の木の植え付けや剪定、田んぼの作り変え(毎年のように起こっている畑の冠水の状況や土質の関係から、来年は思い切って、今年まで野菜を作付けしていたところを水田に、有機の水田だったところを野菜畑に転換しようと考えています)など、相変わらず農作業は目白押しの毎日が続いています。

ほんとうに『百姓暇なし』とはよく言ったもので、何かにつけて家内の応援も頼んだりしている毎日ですが、そんな状況の中でも、11月から12月にかけてはこちらも欠かせない学びに参加する週末が続いているので、一層慌しくすごしています。

 

その学びの方ですが、まずは18日から21日にかけて、福岡の地で行われた「妙なる畑の会 全国実践者の集い」に参加してきました。それは、スタッフの皆さんを合わせると250名を超える自然農に携わっている皆さんが全国各地から集う、自然農の年に一度の集まりで、4日間にわたってとても内容の濃い充実した時間を過ごさせてもらいました。

お世話をいただいた福岡自然農塾のみなさんには本当にお世話になりました。

 

最初の2日間は自然農の大先輩であり、20年以上自然農を続けてこられている松尾さんちの「ほのぼの農園」や鏡山さんちの農園をはじめ、最近自然農で営農を始められた若い方の農園や自然農の学びの場なども見学させていただきました。初日に4年ぶりに観せていただいた松尾さんの畑は、長年自然農の専業農家として続けて来られているだけあって、以前にもまして絶妙に調和のとれたとても美しい畑でした。あいにくの雨の中の見学ではありましたが、僕もあれくらいしっかりしたお野菜を作りたいと、理想の農園の一つとして、改めて大きな刺激をいただきました。(写真左)

 

また、鏡山さんの一貴山の農園(写真右)を初め、他の皆さんの農園や学びの場の田畑も、それぞれに、その場をよく観られて程よく手入れをされた気持ちのよい田畑の姿を現していました。ほんとうに田畑には作り手の顔がよく現れるものだと感心したり、自分の田畑を振り返って心が引き締まる思いにもなりました。

また、夜の言葉を通しての学びの時間もとても内容の濃いもので、「営農について」「農的なくらしについて」「学びの場のありかたについて」という3つのテーマを中心に深い討議が交わされました。

そこでは、生き方としての自然農というものの意味を深く認識するとともに、『自分をしっかりと治めること』、そして『人の存在を尊重すること』の大切さを改めて感じました。

自己本位の小さな自分(我)に囚われてしまっていると、聞いているようであっても人の話がちゃんと聞けていないことがあるということを、いまさらながらに認識させられた場面もありました。

 

これからも師や先輩方や仲間たちの話をしっかりと聴き、田畑をしっかりと観ながら、

誠実に、素直に、そして謙虚に自然農に携わっていこうという気持ちを新たにしました。

 

 ところで、今回福岡に行く機会をもらったので、せっかくだからと前泊して、春にご縁をいただき、6月にうちの南高梅をお求めいただいた「美白研究所」をお訪ねしてきました。

10月に新製品の洗顔石鹸「太陽と大地の恵み」http://www.bihakulab.co.jp/info/ を売り出されたばかりでお忙しくされておられる中で、社長の佐藤さんが博多駅まで迎えに来てくださり、帰りはホテルまで送っていただき、とてもありがたかったです。ちなみにこの「太陽と大地の恵み」石鹸、先日からうちの家内も使い始めたのですが、その泡のきめの細かさと洗顔の際の心地よい感触は感動ものです☆

長年化粧品会社にお勤めだった佐藤さんが会社を興すにあたり、とことんこだわりの素材を探されて(※)、うちの南高梅も選んでいただいたのですが、僕も多くの皆様の美しさの追求に少しでもお役に立てたらと思っています。お野菜と石鹸で体の内と外 両面からさらに美しくなってくれると、また家内に惚れ直すかも♪と一人でにやけています。

 

 皆様にも、できればその泡の感触と美白効果を味わっていただけたらと思って佐藤さんにお尋ねしたところ、残念ながら試供品は作られていないそうなので、今回はパンフレットのみを同封させてもらいました。ほんとにその泡の感触は感動ものなのでよかったらお試しされてみて下さい。

 

(※)パンフでは、奈良の生産者のお名前は記載されていませんが、お茶の品質はもちろん信頼できるものです。そればかりか、ネームバリューに関しては、実はうちの南高梅や藤井さんの大豆とは比べものにならないくらい、今や知る人ぞ知るお茶なのです。ちなみに、去年秋に全国小中学校図書館に寄贈された学校図書「ニッポンの嵐」(今年になってポケット版も市販されています)の中で、桜井君がその方の家や茶畑を訪問したくだりが10数ページにわたって掲載されています。そこのお茶は別の大手の会社の化粧品とかでも使われていることなどから、今回は残念ながらお名前を紹介することが叶わなかったそうです。それでも、本物の素材を選んでいい製品を作りたいという点に関して、ほんとに佐藤社長さんも誰にも負けないようなこだわりの方ですね。

                            「梅の里自然農園」    勇惣 浩生 拝









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